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医療の現場を描くライターとして「患者のQOL」を考える/武末明子(ライター) #soar応援

こちらの記事には、ウェブメディアsoar2周年に向けて、soarメンバーやサポーター(寄付会員)がsoarへの思いを綴ったコラムを掲載してます。
<書いた人のプロフィール>
武末明子
フリーランス・ライター。医師や看護師などの取材記事、健康系の書籍を中心に編集・執筆。第二子出産を機に、出産、育児の分野にも関心を抱くように。芸術学部出身の元リポーター。

今年も残すところあと2週間。すさまじいスピードで毎日が加速しているような気がしますが、それがすでに恐怖でしかないのですが、みなさんの年末はいかがですか?

こんにちは。わたしはsoarでライターをしている武末明子と申します。今年からsoarで記事を書かせていただくようになり、現在まで2本がUPされています。

「右腕を失くしてしまった。でもわたしは今の自分が好き。上肢障害者のコミュニティを運営する倉澤奈津子さん」


「この人の“面白いところ”ってどこだろう? それが仕事づくりの原点。障害者向け生活介護事業所「ぬかつくるとこ」

私は、普段は医療系の記事をメインに書いているのですが、常々おもっているのが、病院とは「悩みの箱である」ということです。

ただ、いつもは読者が医師であったり看護師さんであったりするので、その箱の“患者さん側の悩み”の部分をつつくようなことって、あまりしてこなかったんですよね。

そのことに、ここ数年、ほんの少し“違和感”のようなものを感じていたような気がしています。

第二子出産をきっかけに、その違和感はこのままブラックボックスにしていてはいけないのではないか? とおもうようになりました。それが、soarでお仕事をご一緒させていただくようになったきっかけです。

その違和感というのはたとえば、「患者のQOL」という言葉に集約されているような気がしています。

QOLってquality of lifeのことで、生活の質っていう意味なんです。医療系の記事では「患者のQOL向上のために」っていう言い方が、まるでまくらことばのようにあらゆる場面で登場するのですが、soarとお仕事をさせてもらう前には、そこには実感がともなっていなかったんですよね。

そう、私にとって「患者のQOL」という6文字は、あくまで他人事としてそこにある6文字で、決して自分ごとではなかったのです。

それがsoarの取材をとおして、病院がライフラインであるような方達の本音に触れる中で、わたしのなかで少しずつ「他人ごと」が「自分ごと」にカチカチっとシフトしていく瞬間を何度か経験したのです。

たとえばこんなふうに。これまで「乳がんにおける40万円の検査が今は自費でしかない」という文章を書いていたのが、今では、「年収が男性に比べて平均200万円も低い女性たちにとって、40万円という検査は、実にその年収の7/1に相当する」

と、よりその中身にぐぐぐっと迫るようになったといいますか。。

マニアックなことばかり書いていますが、みなさん伝わっているでしょうか。すみません。

患者さんの目線に立った記事って、soarでなくてもいろいろあると思います。でも、少なくとも私にとっては、やっぱりsoarであったことが大きくて、だからこそ上記の変化はおこったのではないか、と思っています。

soarの記事を読まれた方はもうご存知だと思いますが、ほんと、あまくないんです。soarの取材って。

腕を失くされて涙される方を前に、「腕を失くされたときの気持ちはどのようなものでしたか?」って質問をたたみかけていかなければならない場面だってあるのですから。

あなたならできますか? わたしは、できませんでした。お恥ずかしいはなし、私、初めての取材でそれができなくて、代表の工藤さんに助けてもらいました。プロとしてものすごく恥ずかしいことです。

信念、の差なのだとおもいます。

もちろん、工藤さんにはまったく取材相手につらい思いをさせてやろうなんて気持ちがあるわけではありません。

そこにあるのは、「その質問にまで踏み込むことで、必ず救われる人がいるはず」「自分たちはそうした人たちのために記事を書いているんだ」ということに、1mmも疑問を持っていない迷いのない信念なんです。だからこそ、迷うことなく踏み込んで行くことができるんですよね。わたしはそのことに度肝を抜かれました。

soarに出演してくださる方達というのは、いわゆる当事者であるその人たちだけでなく、その人たちを支える人たちも大勢おられます。

読者から「この記事に救われた」といった言葉をもらうと、みんなでその内容をシェアしていますが、そのたびに、わたしは「ああもう、soarというサイトはすでに、患者さんのQOLの一部なのだなあ」って思います。

そうした一端をほんのほんのすこしだけ垣間見せてもらえたから、私が書く「患者のQOL」という6文字は、変わることができたのだなあ、と思います。

そんなsoarが12月22日で2周年を迎えます。

たった2年でここまでたくさんの人の力になれていることに驚いてしまいますが、まだまだたくさんの人に知ってもらいたい人やニュースがあります。
そして、やっぱりsoarの書く記事はあらゆるマイノリティに対する社会の意識を、「他人ごと」から「自分ごと」へとかえていく原動力になるので、皆さんにも応援していただけたらとてもとてもうれしいです。

キャンペーンは本日12月22日までとなっています!

【目指せ!soarサポーター150人】
http://soar-world.com/2017/11/22/supporter2017/

どうぞよろしく応援お願いします。


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soarはNPO法人soarが運営するウェブメディア。「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく」ことを目指し、障害者や高齢者、LGBTなど様々な人の生き方やサポート事例について紹介しています。
2017年12月22日に迎えるメディアオープン2周年に向けて、読者のみなさんの応援の声を集め、より多くの人にsoarのことを知ってもらえるキャンペーンを実施中です!

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